堀川勝元
本州の南岸を発達しながら低気圧が進む影響で、10日から11日にかけて、関東甲信地方や東北太平洋側南部で大雪に見舞われる恐れがある。気象庁は10日午前、東京都の島嶼(とうしょ)部以外の全域に大雪警報を出した。JR東日本は10日、山形新幹線で一部の列車の計画運休を予定しており、空の便にも影響が出ている。
気象庁によると、関東甲信地方では11日にかけて広い範囲で大雪を予想している。路面の凍結や交通障害に注意するよう呼びかけている。
10日夜には沿岸部を中心に次第に雪から雨に変わるが、山地や山沿いでは11日にかけて雪が続く見通しだ。気温が予想よりも低くなったり、降雪が長引いたりした場合は、広い範囲で大雪警報を発表する可能性があるという。
11日午前6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、甲信地方で40センチ、関東地方北部山地で40センチ、関東地方北部平地で25センチ、箱根から多摩地方、秩父地方にかけて20センチ、関東地方南部平地で10センチ、東京23区で5センチ。
山形新幹線は10日、下りの新庄行きが午後3時35分の福島発、下りの山形行きが午後5時35分の福島発を最後に運休。上りの東京行きは午後5時5分の山形発を最後に運休する。首都圏の在来線でも遅れや運休が発生する恐れがあるという。
全日空も降雪や強風の影響で、国内線18便が欠航すると発表した。日本航空も国内線32便が欠航する。
国土交通省は、テレワークの活用などで不急の外出を避けることや、やむを得ず車両を運転する際は冬用タイヤの装着を徹底することなどを呼びかけている。(堀川勝元)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル